
ある時、生徒さんの一人が、「他の習い事を辞めて、版画だけにします。」と、力強くも自分としてはちょっとこそばゆいような言葉に、思わず「えっ、なんで?」と聞き返すと「初めは、どう進めて良いかわかり難かったけど、結構自分を集中させないとできないし、始めると夢中になって、それに誰もやっているという趣味じゃないからちょっと自慢できるし・・・。」との答え。「はぁー、なるほどねぇ。それって噛めば噛むほど味の出るスルメに似ているって事?」と妙に独りで納得。版画教室を始めて7年目。二十代の独身女性から七十代の青年まで、苦しんだり、悩んだりしながらそれぞれに取組んでいますが、初めて刷り上った作品を前に、思わず自分に拍手してしまう感動は、ずぅっと変わりません。・・・やっぱ、癖になる!
教室の名前は、
楽しく、辿(たど)る「楽辿塾(らくてんじゅく)」です。