
「お久しぶりです!」といっても、一昨日既に近況報告を
させていただきましたが・・・。改めて、「大変ご無沙汰をしておりました~」のご挨拶です。今年四月、晴れて地元文化協会のお役目を終わらせていただきました。振り返れば六年間、長かったような、はたまた短かったような・・・。4月20日の最後の総会からやがて二ヶ月が経とうとしています。会社を退職して丸十年になりましたが、その内の六年を文化協会会長としての役目に関わったことになります。本当に何もかも初めてで、右も左もわからないことだらけの中でのスタートでした。そしてこの六年間、国民文化祭、母の死、政権交代、そして東日本大震災・・・と、とてつもなくそして様々な出来事が矢継ぎ早に起きました。結局のところ何が出来て、どうお役に立てたのか、よくわかりませんがとにかく無我夢中だったことは確かです。

会長職に就くと、「当て職」といって他の色々な委員や役員にも必然的に就くこととなり、夜となく昼となく結構な回数で会議、会合、打ち合わせ、さらには懇親会にと時間を割く羽目になります。
何と言っても、母の介護をしながらのお役目と、突如母を失っていきなり「独り暮らし」という生活環境の激変は、正直シンドかったです。 が、それ以上にともすればメゲそうになる自分を支えたものは、紛れもなく「人との出会いと交流」でした。思い返せば、もし自分が退職してから母の介護や面倒を見ながらの生活のリズムだけだったら、絶対に得ることのなかった「出会い」を、本当に沢山戴きました。おかげ様で無事にお役目をバトンタッチする事が出来、関わってくれた全ての人々に心から感謝しています。

そんな訳で、ようやく今の自分は少し気の抜けたような、タガの外れた気分で毎日を送っています。やりたい事、やらなくちゃいけない筝、考えること、想い等々これらもたくさん有りますが、いま、今は、
「腑抜けの自分」が、必要だと思っています。生来「貧乏性」に生まれ育っているので、きっとジッとしていられずやがてゴソゴソと動き始めるでしょう。
この六年間で唯一肝に銘じて感じたこと、それは「人は、誰かのために生きている」ということでした。 だから「独り」では、寂しくなるのです・・・。
※写真は、今年のゴールデンウィークに何年振りかで、親しい友人達に誘われ出かけた京都です。 とても癒された素敵な時間でした。
詩仙堂(上) 南禅寺山門(中) 三千院(下)