庭の楓の木が、すっかり葉を落とし、それこそ抜けるように真っ青な空の下、巣立ちが終わって空になったキジバトの巣が剥き出しになると「ああ、今年も冬がやって来たんだ」と、ここ3~4年すっかり家の風物詩になってしまいました。同時に一年という時間の過ぎ去るあまりの速さを身に沁みて感じる時ともなっています。あの声も立てずにじっと葉の陰で育っていった若鶏はいま、どこでどうしているんだろうか?
相変わらず粗雑な作りの巣だけれど「これでも、一生懸命作ったんだろうな・・・。」とちょっとホロリとするのは、歳のせいばかりではない気がします。 「・・・来年も待ってるヨ。」と、巣に向かってちょっと小声で言ってみました。
