キリスト教とは、縁もゆかりも無いけれど、毎年一番ちっちゃなクリスマスケーキを注文する。1本のシャンメリーに、僕は缶ビール(正確には第三のビール)。苺のケーキに火を灯し、ささやかに乾杯をすると神妙な顔でグラスに口をつける母。今日のメニューは、クリスマスバージョンの散らし寿司に2色野菜のチキンロール、それに花麩のお澄まし。普段は白いごはんが大好きな母。それは充分知っているけれど、イベントには彩りが大切。クリスマスカラーには、散らし寿司が華やかで良く似合う。早々にごはんを切り上げ、ケーキにナイフを入れると、顔面麻痺から復活した顔に笑顔。 コタツで過ごすクリスマス。いつの間にかうたた寝した僕が、目を覚ますと、今度はすっかりケーキを平らげた母が、軽い寝息。時計は午前0時をまわり、イヴはゆっくりと更けていった。 小さな、ほんのちいさなクリスマスの夜。

親孝行ですね。
感心してます。
なんとなく気ぜわしない年の瀬に、いい文章に出会ったなって・・・。
またいつかゆっくりと。
家を継いだ三男の誕生日が27日なので、我が家はそちらがメインです。でも、今年は私も三男も仕事。留守番の夫を訪ね二男が彼女を連れて来て、家族の大好きなチーズの「大砂丘」を置いていったそうです。夫が夜遅く飲み会の幹事役で運転できない三男を迎えに行きました。誕生日のプレゼントは先に二男から三男に直接手渡しているので大丈夫なのですが、年々家族が揃うのが難しくなっています。長男はベトナムに近い中国の都市にいます。あちらのお正月は旧暦なので一月末の帰国でしょうか。
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