菊川生まれ、菊川育ちの自分は今、菊川駅南を中心とした都市計画工事に色々な想いが交錯する。
小さい頃なぜ菊川は「町」で「市」ではないのだろう?や、なぜ菊川には観光客がいないのだろう?という素朴で単純な疑問の数々。あれから四十年以上が過ぎて、「町」は「市」になり、狭かった道路は広々と整備され、小路や路地が消えた。家で言えば「今風の建屋→住宅」に変わっていく。菊川駅の北側歩いて十分ほどのところに生まれ育った自分は、「駅」にはことのほか想いが深いと、自負している。駅は、その町の顔であり文化・情報と人の出入り口。そして駅独特の匂いがあり、それは都会も田舎も変わらない匂いだ。その駅前が今、変わろうとしている。これまでの「家並み」が「住宅街」に変わり、きれいで一見便利になっていく。けれど「誰が住んでいるの?」と、首をかしげる「集合住宅」にはなって欲しくない。街は、いつまでも人の匂いのする大きな「家」であって欲しいから。
=新しく幹線道路が東西に整備され、駅前交差点が出来た。「歩車分離式」とかいう最新式の信号が、誰もいない交差点に二つ並んでそびえている=
=ブルドーザやパワーショベルが入り、どんどん変わっていく=
=人の往来よりも車の往来が優先?=
この先、何十年何百年後どんな「顔」になっているだろうか?